『ジークアクス』が徳光康之氏の漫画『濃爆おたく先生』を元ネタにしているのではないか、という説が話題になっています。特に、『濃爆おたく先生』の作中で描かれた「ジオンが勝つ世界線の妄想」や「赤いガンダムのデザイン」などが、『ジークアクス』の設定と類似している点が指摘されています
ただし、これは公式に認められたものではなく、徳光先生自身も「アイデア電波が届いたのかもしれない」とコメントしている状況です。現時点では、スタジオカラーなどの公式発言を待つしかないようです。
偶然の一致なのか、それとも影響を受けた可能性があるでしょうか
徳光康之さんのユーチューブはこちら
動画内では、背中にドムの足を背負ったドムと連邦のシールドのデザインを生かしつつその上からジオンのマークを描く部分のアイディアが特に似ていると話していました。
徳光康之さんと「濃爆オタク先生」について
徳光康之さんは1963年5月17日生まれの漫画家で、プロレスやアニメ『機動戦士ガンダム』などを題材にした作品を多く手がけています。
「濃爆おたく先生」は、2000年から2002年にかけて講談社の「月刊マガジンZ」で連載された漫画で、25年前の作品になります。主人公は「ガンダム科ジオン独立戦争専門」の教育免許を持つ教師・暴尾亜空(あばおあくう)で、ガンダム愛に溢れた熱い教師が巻き起こす物語です。この作品には、ガンダムに対する深い愛情と独自の妄想が詰め込まれており、特にジオン軍への愛が強く表現されています。
徳光康之さんの反応
興味深いことに、徳光康之さんはこの「パクリ疑惑」を指摘しながらも、非常に喜んでいる様子です。彼はX(旧Twitter)で「#ジークアクス 観て来ました!断言するけど日本一つまり世界一、この映画を喜んでるのは俺だよな!ジーク!ジオン!」と投稿しています。
また、彼はYouTube動画の中で「情緒不安定」だと述べつつも、「公式映像でジオが勝ちましたから」「ジオが勝ったことを公式化してくれた」ことに対して非常に喜んでいる様子を見せています。徳光さんは自らを「覆面にされた原作者」と冗談交じりに語りつつ、「スタジオカラー様ありがとうございます」と感謝の意を表しています。
ファンコミュニティーの反応
ネット上でも、多くのガンダムファンが両作品の類似点に気づき、議論が交わされています。中には「原案:徳光康之でも良いレベル」と評する声もあり、作品の類似性を認める声があります。一方で「ガンダムを見た人間ならば誰でも思いつくアイデア」という見方も存在します。
「ジークアックス」について
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアックス)」は2025年に放送開始された新しいガンダムシリーズです。スタジオカラーとサンライズが制作し、2025年4月8日より日本テレビ系列で放送が開始されました。劇場版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」も2025年1月17日から公開されています。
物語は、女子高生のアマテ・ユズリハが「マチュ」というエントリーネームで、「GQuuuuuuX(ジークアックス)」というモビルスーツを駆り、バトルに身を投じるというストーリーです。このアニメの特徴的な要素として、「赤いガンダム」や、ジオン軍が連邦軍に勝利した設定があります。
両作品の関連性
徳光康之さん自身が、自身のYouTubeチャンネルとSNSで「ジークアックス」が「濃爆オタク先生」のアイデアを使用している(「パクられている」)と主張しています。彼が指摘する主な類似点は以下の通りです:
- ジオン軍が連邦軍に勝利する設定: 「濃爆オタク先生」では「ジオンが連邦に勝つ方法」について描かれており、「ジークアックス」でもジオン軍が勝利しています。
- 赤いガンダム: 両作品に登場するガンダムの色が赤い点が共通しています。
- 背中にドムの足を背負ったドム: 「濃爆オタク先生」で描かれた独特のモビルスーツデザインと、「ジークアックス」第5話に登場したモビルスーツが類似していると指摘しています。
- 連邦のシールドにジオンのマークを描く: これも両作品に共通する要素だと主張しています。
公式からのコメント
現時点で、スタジオカラーや日本サンライズなど制作側からは、この件に関する公式コメントは出されていないようです。徳光さん自身も「でもスタジオカラーさんはそんな発表一言もしてなくて全く俺1人の言いがかりの可能性がある」と述べています。
Xの反応
ジークアクスのドムは濃爆オタク先生のリックドムドライを思い出す。
— chiba (@chiba75542199) May 7, 2025
見た目ダサいのに現行の生産ラインで大量生産が即可能というコスト面•工期面の魅力に強烈な説得力を感じた記憶がある。そして、後に完全に同じ発想のペヤング超大盛りが世に出て成功しているのを見て間違いない考え方だと思った。 pic.twitter.com/Ov1FTz6bVy
この「ドムの足そのものを追加フレキシブルスラスターとする」な発想・・・天下のドム好きとして高名な徳光先生の先見性の高さは預言者の域に達しているな・・・
— SOW@ (@sow_LIBRA11) May 7, 2025
※引用元の「濃爆オタク先生」は2002年頃の作品。 pic.twitter.com/5VttaqRGRk
おそらくだけど
— メメントモリ (@yonedaixtuki) April 16, 2025
ジークアクスの元ネタは徳光先生の濃爆オタク先生だと思うのだが?
ジーン排除する流れは
まとめ
「ジークアックス」と「濃爆オタク先生」には確かに類似点があり、徳光康之さんはそれを指摘していますが、公式に「インスピレーション源」として認められているわけではありません。しかし徳光さん自身は、自分の描いていたガンダムの世界観が公式作品として形になったことに対して、嬉しさと感謝の気持ちを表現しています。
徳光康之さんは長年ガンダム作品に深い愛情を注いできた漫画家であり、「濃爆おたく先生」以外にも「妹ガンダム」や「それいけ!!松戸アングラー隊」などのガンダム関連作品を多数手がけている熱狂的なガンダムファンであることが伺えます。
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