横浜市保健所は29日、土用の丑の日だった24日から25日にかけ、京急百貨店(同市)の飲食店「日本橋鰻伊勢定」で販売されたうなぎ弁当などを食べた客計130人が下痢や嘔吐(おうと)などを発症する食中毒を起こしたと明らかにした。因果関係ははっきりしないが、90代女性が死亡した。
保健所は、飲食店経営会社「伊勢定」に店舗の、京急百貨店には弁当や総菜を作るために貸し出した調理場などの営業禁止処分をそれぞれ出した。
産経新聞より
土用の丑の日で普段より製造数が多く、調理している厨房以外に京急百貨店の弁当や総菜を作るために調理場も使用したようです。さらに製造する際に盛り付けする方々が手袋を使用していなかったようです。
簡易的な盛り付けや米飯を盛るだけでも手指消毒だけでなく、手袋を着用するように注意が必要ということですね。
日本橋「伊勢定」とは
昭和21年創業。
「江戸前の蒲焼」裂きたて、蒸したて、焼きたてを信条とし、老舗の技術と信頼に裏打ちされております。材料のうなぎは、天然より旨い養殖うなぎを目指し、餌から管理した純国産のうなぎのみを使用しております。お米は、うなぎの旨味に負けない長野県産のコシヒカリを使用。ふっくらとした生粋の江戸前蒲焼をご堪能下さい。
伊勢定ホームページより
店舗数は?どこにある?
日本橋本店
GINZA SIX店
大丸東京店
池袋西武店
上大岡京急店
千葉そごう店
以上6店舗となります。
食べログの評価も3.3~3.5で高評価な店舗が多いと思います。
会見の様子
こちらが会見の内容となります。特に気になったのが、31分ごろから話す手袋の着用の有無です。社内ルールでは職人さん以外は付けるルールでしたが、今回は付けてなかったとのことです。
原因は?気になる3つの点
今のところ調査中ではありますが、京急百貨店の会見を確認して気になる点が3つほどありました。
1.盛り付けや米飯盛り付けの方の手袋の未着用。
手指消毒をしていたとしても素手での調理は特に注意が必要ですね。私たちがおにぎり等を作る際もサランラップやビニール手袋を使用した方が安全です。
2.普段使用していない催事用の調理場を使用したため。
普段使用していない催事用の調理場を使用をした際に何か厨房で行うこととは違うことが起こったのではないでしょうか。
3.保管方法が常温保存だった。
冷やした米飯にうなぎをのせて常温で保管していたそうです。ひょっとすると手袋等をせずに調理をしてしまい、常温保管をしてしまい菌が増殖したのかもしれませんね。
横浜・京急百貨店「うなぎ弁当」
— 福笑 (@smile106uvu) July 29, 2024
黄色ブドウ球菌による食中毒
黄色ブドウ球菌は
ヒトの皮膚、粘膜に常在
誰でも持っている菌
その菌が夏の気候(30〜40℃)で増殖する
お弁当とか外に置いてても大丈夫だと思うから食中毒も起こりやすい
レンジでチンしてもエンテロトキシンは死なずに体内で暴れる pic.twitter.com/ipr3DTK4Na
鰻。
— 大将に聞いてみた!公式X (@Taisho_washoku) July 29, 2024
デパ地下、老舗のうな重で多くの人が食中毒を起こしたニュースが世間を騒がしていますがなぜこのような事が起きたかわかりますか?
大腸菌が検出。鰻を焼いて熱しているのにの声とありますが大将は原因の予想ができます。
それは、関東ならではの作り方にあるのですが…
上記のX(旧ツイッター)では関東と関西でのうなぎの作り方でも食中毒になるかもしれないと話しています。
消費期限の誤表示
京急百貨店と伊勢定で消費期限を12時間と表示するように取り決めが行われたが、実際は消費期限を15時間と表示されていた。ただ保健所からは消費期限は18時間でいいと言われていたとのこと。もともと念の為消費期限を短めにとっていたようです。
その他原材料の未表示等があったと会見で話していました。
続報
横浜市は5日、これまでの調査状況を発表し、従業員による手洗いが不十分だったことで食中毒が発生した可能性があると明らかにしました。横浜市の従業員への聞き取り調査によると、調理の前や調理中に全く手洗いをしない従業員がいるなど、十分な手洗いが行われていなかったということです。さらに調理台から黄色ブドウ球菌が検出され、施設内が汚染されていた可能性があるとしています。
手袋もしていない。手洗いもしていないは良くありませんね。
まとめ
熱くなると食中毒等が気になりますね。食中毒予防の3原則を意識して調理をしていきましょう。3大原則とは、食べ物に「つけない」食べ物に付着した細菌を「増やさない」食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」です。これらのことを気を付けて夏を乗り切りましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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