M-1連覇を目指す令和ロマンのすごさは?色んな芸人さんの賞レースの考え方をまとめてみた。

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M-1グランプリ2023を優勝した令和ロマン。早々に連覇を目指すと語っていた通り、M-1グランプリ2024にエントリーをしました。賞レースで戦い続ける令和ロマンのすごさと他の芸人さんの考え方をまとめてみました。

様々な芸人さんが疲弊する賞レース

ニューヨーク(2020年、2021年決勝進出)

ニューヨーク嶋佐さん「もう賞レースには戻りたくない、もっと次のステップに行きたいって感じですか。それこそもっと大きな野望に向かってるので、あそこには戻りたくないです、全然。審査とかされたくない(笑)」

CREAより出展

賞レースで勝ち上がるためには賞レースのためのネタを考え、劇場でネタを試し、受けた部分を磨き上げていきます。そして自分の出せる一番のネタを披露しますが、賞レースの結果は審査委員や観客の様子で左右されることもあります。100メートル走のようなわかりやすい早い遅いではない分、負けてしまった場合どこが悪いかったのかを色々考えるのはストレスでしょう。

ミキ(2017年、2018年決勝進出)

亜生「『M-1』に向けて調整していると、やっぱりスピードとか、寄席のお客さんとまったく合わへん、噛み合わへんまま終わってしまうのが悲しいというか…。なので、最近はそうではなくなっています」

昴生「もちろん、テンポ速い漫才もいいんですけど、僕らはありがたいことに舞台があって、毎日そこに立たせてもらえる機会があるので、目の前のお客さんをまず…っていう。それをおろそかにしている芸人が多い」

Oricon エンタメ総合より出展

4分間にいくつボケをいれるか、そういったことも考える必要があります。そのため普段やっているネタではM-1では勝てないと思えば、笑いのテンポが変わるのも覚悟でネタを修正し披露します。そういった中で何のためにお笑いをしているのか、わからなくなってしまうこともあるでしょう。

マヂカルラブリー(2020年優勝)

野田クリスタル「M-1の予選はもう、実力がないと上がらない。でも、実力で準決勝から勝ち上がったレベルの人たちが挑む決勝は運ゲー。」

オールナイトニッポンゼロより 出展

すべてをかけて挑むM-1 。結果が出ないときに自分のせいだと思うのも辛くなる。だからこそ決勝まで行ったなら、あとは運ゲーと思わないとやってられないのでしょう。

数々の芸人さんがある種、悲壮な思いで挑むM-1。そんな大会にスポーツのような清々しさで挑む令和ロマン。
なぜそのような意気込みで臨めるのでしょうか。考えてみました。

令和ロマンが挑める理由

昔の芸人さんは売れるきっかけがなかなかありませんでした。舞台でうけてもなかなか給料がもらえない。お金に困れば女性の方に経済的に依存したり、バイトに明け暮れるみたいなエピソードを聞きました。知名度を上げて一発逆転を目指すために賞レースに人生をかけて挑みます。
ところが令和ロマンは配信サービス等である程度の収入があります。YouTubeの登録者数は35万人を超えています。つまり逆転を目指す必要がなく、純粋に大会を楽しめるのかもしれません。なので客観的に自分たちを見ることができる。負けてもしっかりと分析をし、次に活かしたいと考えることが出来るのでしょう。

近年のM-1は養成所を卒業していない芸人さんが優勝していました。

2018年霜降り明星
2019年ミルクボーイ
2020年マヂカルラブリー
2021年錦鯉
2022年ウエストランド

ある種、形にはまらない芸人さんが優勝していましたが、そんな流れを超えて優勝した令和ロマン。ある意味4分間で見せる王道の漫才で優勝しました。その王道が時につまらないと言われているのかもしれません。ただ王道が無ければ邪道はありません。令和ロマンは今年のM-1を王道で迎え撃つのか、はたまた世間を驚かすようなことをするのかはわかりません。

令和ロマンは4分間の探求をしているのかもしれません。600点満点を取るまでつづけるかもしれませんね。

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